2008年11月9日日曜日

信楽焼「たぬきの休日」、置物にアイマスクやお供え

 縁起物として立ちっぱなしの信楽焼のたぬきに休んでもらおうと、信楽町観光協会(滋賀県甲賀市信楽町)が今年から11月8日を「たぬきの休日」に定めた。アイマスクをあてたり、酒を供えしたりし、まちぐるみで慰労した。

 「たぬきに一休みしてもらい、信楽焼の他の魅力にも目を向けてもらえたら」。発案者の一人で、旅館「小川亭」を営む小河文人さん(52)は狙いをこう説明する。

 信楽は日本六古窯の一つ。たぬきの歴史は江戸時代からと比較的浅く、1951年11月にここを訪れた昭和天皇がたぬきの置物を歌に詠んで全国に広まったという。信楽陶器工業協同組合の加盟146社のうちたぬきを作るのは18社、生産高は陶器全体の3~5%にすぎない。他に様々な焼き物があり、新進作家も活躍している。

 天皇が訪れた11月と、たぬきの置物に備わるとされる「災難を避ける笠」「周囲を見渡す大きな目」など八つの縁起にちなんで記念日を決めた。店頭の大だぬきは巨大な布団をかぶり、約2千体の小だぬきはアイマスクをして熟睡。車で紅葉狩りに出かけたり、風呂につかったりするたぬきもいた。小河さんは「いろんな休ませ方のアイデアが寄せられ、注目を浴びた。たぬきの偉大さが改めてわかった」という。

出典:朝日新聞