栗東・上砥山江戸から連綿 濁り酒 今年も
住民が毎年交代で濁り酒を造り、神前に供える珍しい儀式が滋賀県栗東市上砥山地区に伝わっている。税務署への届け出など現代ならではの苦労もあるが、江戸時代から200年以上も連綿と続く。今年も2カ月後の「どぶろく祭り」に向けて3日、地元の野神神社で仕込みが始まった。
豊作を祈り、野の神に神酒を奉納する。百数10世帯が儀式を受け継ぎ、今年の「当番」はプラスチック加工業青木藤五郎さん(70)と、鉄工業佐野博良さん(62)。酒米作りから作業を一手に担う。
「元仕込み」では、前日に蒸した白米二升(3・6リットル)を手でほぐし、こうじと酵母菌、「寒の水」を合わせてたるに漬けた。杜氏(とうじ)を務める地元の佐野平夫さん(69)と青木繁良さん(64)が「みんなにおいしく味わってもらうまでは気が抜けない」と、丁寧にかき混ぜ方などを指導した。4月末にさらに倍量を仕込み、祭りは6月1日前後の日曜日に催される。
出典:京都新聞