2008年4月6日日曜日

清水に京町家ユースホステル

40代夫婦が夢を実現

 自分たちが体験した宿泊者同士や経営者「ペアレント」との温かい触れ合いを楽しんでもらおうと、京都市東山区の大野習平さん(45)と明子さん(45)夫妻が、同区に「清水ユースホステル」を4日にオープンさせる。京の風情を味わえる町家造りの建物で長年の夢を実現する。

 清水寺に向かう茶わん坂近くにある。昭和初期の町家だった自宅を解体、柱やはりを再利用して新たな町家に再生した。2階建て。4室で定員13人。

 大野さん夫妻は学生時代からユースホステルを使って全国を旅し、石川県の「能登かつら崎ユースホステル」で親密な人間関係に触れた。ペアレントの「彦さん」の人柄にひかれて各地から若者が集まり、閉館から20年たった今も忘年会で旧交を温める。

 習平さんは2000年に勤め先がつぶれ、職場を変えた。生き方に悩み、70代を迎えても忘年会の輪の中心にいる彦さんを見て「年をとっても人が集まってくれる人生」にあこがれた。そのころ、忘年会で明子さんと出会い、結婚した。「かつら崎の楽しさを知る彼女となら一緒にユースホステルを経営できる」。04年に退職、開設準備を進めた。

 新しいユースホステルは宿泊者同士が交流を深める機会を多く用意した。宿に風呂はあるが狭いため、夕刻から連れだって銭湯ツアーを行う。就寝前は裏庭を望む談話室で、お茶やお酒を飲みつつ親交を深める。

 夫妻は「ほっとできる場所にして、何度も来てもらえる関係をつくりたい」と話す。同ユースホステルTEL075(541)1651。

出典:京都新聞