シカ肉料理を郷土の味に育てようと、丹波市内の旅館業や飲食業者が18日、シカ肉を使った料理を持ち寄った試食会を、丹波市柏原町の丹波の森公苑で開いた。料理店などから約30人の料理人や経営者が参加し、鍋物や揚げ物など、それぞれが工夫をこらしたシカ肉料理をお互いに品定めしていた。
同市旅館料理飲食組合が主催。県が二〇〇九年度、大型観光キャンペーンをJRグループとともに展開するのを前に、新たな郷土料理を生み出し、県内外にPRしようと企画した。県内で年間約一万五千頭が捕獲されながら流通経路が少なく、大半が廃棄されているシカ肉の消費量を増やす狙いもある。
試食会は市内の料理店や旅館が料理を出し合い、同組合のメンバー同士で評価。人気の高かったメニューのレシピをまとめ、今年の秋から市内の店舗で「丹波の味」として提供する準備を進める。この日は、二十二店がハンバーグや菜の花あえ、カツレツなど二十五品を出品。同市特産の大納言小豆を使ったサラダやデザートも並んだ。
参加した料理人らは「くさみがない」「酒のつまみに良さそう」と話しながら、アンケート用紙に料理の評価を書き込んだ。「時間がたつと肉の色が変わるので、量を少なくしてコース料理に組み込めば」など、互いに提供方法を話し合う姿も見られた。同組合の三木昭雄組合長(73)は「各店からとっておきのアイデアが集まった。全組合員で郷土料理づくりを盛り上げていきたい」と手応えを口にし、一般客向けの試食会の開催も検討していくという。
出典:神戸新聞