イモから栽培 手作り焼酎が完成/加世田、薩摩川内
加世田・万世中卒業生の「昭和みろく」
「飲ん方ばっかいしても銭にならん」と、南さつま市加世田唐仁原の万世中学校を1961(昭和36)年に卒業した25人が、地元産原料にこだわった焼酎づくりを手掛けた。卒業年度にちなみ、完成した焼酎を「昭和みろく(36)」と名付け、1日に発送を始めた。
同校の昭和36年卒業組は約220人。地元に残った卒業生らは2カ月に1回の割合で同窓会を開いていた。
同市の宿泊施設いなほ館支配人の大江純一さん(62)らが「飲むにも金がいる。芋を植えて焼酎を造れば、作業の度に飲ん方もできる」と提案。同級生の宇都酒造社長宇都建夫さん(62)の指導で焼酎づくりを始めた。
全員が子供のころ以来の農作業だったが、「自分たちで飲む焼酎の原料はこだわろう」と除草剤も使わず約20アールの畑でサツマイモを栽培。コメも地元産コシヒカリを用意し焼酎を仕込んだ。
焼酎は、同級生の書家鮎川喜代子さん(62)にラベルを書いてもらい、約五百本ができあがった。すべて同級生に販売し同窓会の運営などに回す計画。すでに全国から約350本の予約が入っている。
みんなで試飲会を開き、焼酎のでき具合を確認。大江さんは「みんなの思い入れでいい焼酎といい思い出ができ、団結が深まった」と喜んだ。一部は残し、65歳の同窓会で祝いの酒にするという。
薩摩川内・寄田「よりた天狗鼻」
薩摩川内市の寄田地区コミュニティ協議会が地域振興策で造った地元焼酎「よりた天狗鼻(てんぐばな)」が完成し、地区コミュニティセンターで試飲会を開いた。地区民ら50人が手料理と新焼酎に舌鼓をうった。
地域おこしと荒廃農地利用を目的に、イモ植えと焼酎造りに取り組んで3年目。今回は昨年5月、70アールにコガネセンガンの苗3万本を植え付け、約10トンを収穫した。1.8リットル瓶3701本と0.9リットル瓶600本が完成した。
試飲会では「甘くまろやか」「女性も飲みやすい」などと評価は上々。タヌキやイノシシ被害にあったことなど、収穫までの苦労話に花が咲いた。浜田義博同協議会地域振興芋部会長は「事業も安定してきた。地区も盛り上がっており、今年も頑張る」と話した。
問い合わせは同協議会=0996(27)3359。
出典:南日本新聞